定年で退職すると、その後に待ち受けているのが、女房との今までにない親密度が増した生活だ。毎日、毎日、朝から晩まで顔を合わせていると、ストレスが溜まっていつかは爆発することになりかねない。なんとか、そんな事態になる前に手を打たなければ・・・と思っていた矢先のこと、定年後の生活をどう過ごすかについてのテレビ番組を偶然見た。キーワードは「旅」、そうだ、旅に出よう。それも時間に束縛されない旅へだ。

こんなことを思っていたところ、頭に浮かんだのが、「車中泊」の3文字、ウーンこれはいい!さっそく女房を誘って、「熟年夫婦で、車中泊の旅に出ないか?」「うん、いいわね」との返事、さっそく準備に取り掛かることにしよう。

車中泊のおおもとになるのは、なんといっても車だが、これがなかなか選ぶのがやっかいだ。種選びの要は、走行中の乗り心地が良いことと安眠できることの二つの要素を満たすこと。また、リタイア後で収入が減っていることで経済性も加味しなければならないので、これらを満足するのは、難しい!でもあえて挑戦してみよう!

経済性では軽乗用車が有利だが、一般に軽乗用車は狭いので、二人旅にはチョットとの印象だ。でも、最近は軽乗用車で、車中泊を意識した車が、日本の各自動車会社から販売されているので、ディーラーに出向いて説明や試乗させてもらおう。インターネットが使えるなら、事前に「車中泊、軽乗用車」のキーワードでネット検索しておけば、多くの情報が集まる。そのなかで、口コミや評判に目を通しておくと選ぶときの有力な手助けになること、受けあいだ。

乗り心地の方では、最近の軽乗用車は良く改良が加えられ、依然より良くなっている。クッション性はもとより、広さと天井が高くなったので、圧迫感が無くなっているので窮屈さは感じられない。

で、経済性はクリアしたと、残るは最低限の条件の一つの安眠ができることだが、軽乗用車のすべての座席を倒すと、ほぼフラットになる車種がある上に大人が足をまっすぐにして寝れるスペースを確保できる車種もあるので、安眠ができることもクリアが可能だ。さらに、ホームセンターなどで売っているフラットシートやキャンプ用シートを敷くだけで、クッション性も大幅に向上して安眠に繋がりますよね。

年輪を重ねた夫婦は、今まで仕事や子育てなどで神経をすり減らし、ゆったりとした時間とは無縁だったはず。車中泊の良いところは、二人だけの空間と時間を共有し、旅という非日常的な経験をすることになることですよね。これって、新婚当時のワクワク感や生活に対する新鮮な気分に似ていませんか?ただ、違うのは、年を取ったことと人生経験が豊富になったことで、お互い、まったり感やいたわる心が芽生えるはず。そうすると、もう忘れていた手をつなぐことの復活とか、一日の締めくくりは車中で、自然に優しさの交歓ができるというものですよね。

熟年夫婦の車中泊での旅は、若返りへの旅でもあるんですね!